【企業再生の労務問題の注意点】退職勧奨を行うと、残って欲しいと思っていた社員が辞めて行く
人件費のカットを行わないといけない究極の局面になった場合、退職勧奨を行います。ところが、辞めて欲しくない人から退職希望が出て来て、辞めて欲しいと思った人だけが残るというようなことが起こります。
そうすると、人件費カットは行えても、売上や業績は下がります。
どんなことが一心同体で社長と一緒に仕事をしてくれる人は、心をつかんでおかなくてはなりません。それが、本当の意味での幹部社員です。
会社は、この幹部社員を中心に回って行きます。そのためにも日ごろから、幹部会議を行い、意思疎通を図っておいて下さい。
これだったら、退職勧奨をしなければ良かったというような事態を招かないためにも注意して下さい。
また、行う前に、社内の状態や雰囲気も知っておいて下さい。人件費カットは、数字だけの問題ではないです。
それを防ぐために、個人面談を定期的に行い、希望や考えていることを確認することが大切です。
退職勧奨は、会社や社長が思っている通りに行かない場合があるということを知っておいて下さい。